本稿は、これから画像生成AIを使ってAIイラストを生成してみたい!という初心者さん向け記事です。
そのため、記事の内容を理解するのに必要な前提知識は特にありません。
まずは最低限、どのようなイラスト向け生成AIがあるのか、それ以前に画像を生成するAIとはどのような物なのかをざっくりと知ってもらえればと思います。
そもそも生成AIって??
そもそもAIイラストを生成してくれる生成AIって何者?という話で、簡単に言うと学習データを元に全くのランダムノイズから新たな画像を生成してくれるAIです。(混乱)
なんのこっちゃ・・・?となると思うのですが、要は世界中に存在する数億枚・数十億枚の画像から情報を抽出してその特徴を学習した結果、学習元に含まれない新規の画像も生成出来るようになったAI、という事です。
たまに聞く誤解として、「学習データの中には学習用の画像がそのまま保存されていて、それらの組み合わせ(画像のコラージュ・切り貼り)で新たな画像が生成されている」という物がありますが、学習で学ぶのはあくまで画像の特徴(量)であり、それ自体は人間が直接的に絵として認識出来る情報ではありません。
単純に特定の画風やパターンをそのままサンプルとして転用している訳では無い・・・という点は注意が必要です。
実際のAIイラスト例
前振りはともかく、このようなイラスト用生成AIで生成した画像はこちら。(後述のStable Diffusionを使用)
AIに画像を生成するキーワード(いわゆるプロンプト)を入力し、出力させてみました。
実際にはここから更にクオリティを高めるための作業が始まる訳ですが、とりあえずの一発出しでも相応のクオリティを持った絵が生成されました。
次に、このような機能を持つAIについて、もう少し細かく・具体的に見ていきましょう。
画像生成AIの種類について(2023/4執筆時点)
本記事執筆時、いわゆるイラスト生成用途の画像生成AIとしては、下記のような物が代表例になります。
– Stable Diffusion
– にじジャーニー(nijijourney)
– Midjourney
– NovelAI
– DALL-E2
他多数…
他、様々な画像生成AIがありますが、それぞれに得意/不得意な分野がある程度ハッキリしており、個人的にはStable Diffusionとnijijourneyを気に入っています。
Stable Diffusionはインストール出来るPCさえあれば無制限で使用可能な事が特徴で、二次元イラスト/写実系イラスト作品の双方ともにSNS上で日々活発に発表されています。
一方、Midjourneyはいわゆる写実的な背景描画やアート系のイラストが非常に得意という印象です。
nijijourneyはMidjourneyをベースとしていますが、名前の通り二次元系イラストに特化したAIです。
※双方とも2023/3にバージョン5(v5)へとアップデートを果たし、さらに目に見えて描画力が向上しています。
NovelAIとDALL-E2はそれらに比べると、最近は話題に上がる事も少なく、やや遅れを取っている印象があります。(個人の見解です)
どの画像生成AIが良いの?
本稿執筆の段階ではStable DiffusionとMidjourney/nijijourney(v5)がユーザー数的にも、出力画像のクオリティの高さから見ても主流(多数派)であるように見えます。
個人的には拡張機能が豊富で、自宅PCにインストールすれば利用制限が無いStable Diffusionがおすすめです。(要NVIDIAのGPU)
Midjourney/nijijourneyはスマホ or PCにDiscordというアプリをインストールを使用する事で利用が可能です。
Stable Diffusionのインストールに躓いたが、まずはAIイラストに触れてみたい、という方はスマホからMidjourney/nijijourneyを試すのもアリだと思います。
ただし、次第に加筆修正等もしたくなると思いますので、スマホから始めて慣れてきたらPCやタブレット環境に移るのが良いかもしれません。
Stable Diffusion、Midjourney、nijijourneyの使い方
それぞれの画像生成AIの使い方、および始め方については別途記事を作成します。
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